上山の三吉山山頂でカモシカと遭遇したのは何年も前だ。
今日の遭遇はあまりにも遠く離れていたが
彼は、完璧にわたしを意識していた。
こちらをじっと見ていた。
実害なしのおばさんと思ったのかゆっくりと田んぼを横切って
山に消えていった。
カモシカはこの辺りの山では珍しくないが
いつも一瞬で茂みに隠れてしまうから
こんなにゆっくりと目で追うことができたのは
本当に久しぶりだ。
寒い冬がやってきても
彼らは山の木の皮などを食べ生きるのだろうか。
なんてたくましく野生。
自分のこの神経質な心配しいの性分がもう、嫌でたまらない。
山に消えていくカモシカに
大きな声で叫んでみた。
「かもちゃん、バイバ〜イ
またね〜元気でねー」
まだ若い、かもちゃんがこちらを見ている。⬆️⬆️⬆️⬆️
しばらくすると、田んぼをゆっくりと歩き出す。⬆️⬆️⬆️⬆️⬆️
立ち止まって、こちらをチラ見⬆️⬆️⬆️⬆️⬆️
山の中に消えていった。⬆️⬆️⬆️⬆️
元気でねー